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平成29年度二級建築士試験の結果の総評

試験結果

受験者数(受験率) 合格者数 合格率
学科(後期) 30,262人(82.1%) 11,725人 38.7%
実地 26,506人(76.8%) 7,665人 28.9%

合格基準

学科試験:40問中正解24問正解 以上
実地試験:得点が58% 以上

近年の合格率

受験者数 合格者数 合格率
H27 学科 27,592 13,385人 48.5%
実地 23,913人 7,822人 32.7%
H28 学科 31,466人 16,331人 51.9%
実地 26,815人 10,437人 38.9%
H29 学科 30,262人 11,725人 38.7%
実地 26,506人 7,665人 28.9%

平成29年度試験結果の総評

受験者数は学科・実地ともに前年度をやや下回りましたが、受験率は学科では前年と同じで実地ではやや上回りました。しかし合格率は、前年に対して学科では13.2%減少、実地では10.1%減少と、低い水準となりました。
近年、建築施工管理技士資格の需要が高まる中、実務と併行しての受験や合格が厳しい状況にあることが伺われます。

出題傾向と受験対策

学科試験では、やや難問と感じられる問題も見られましたが、未だ類型的な算問題や基本事項で構成されているおり、適切に準備された受験者には必ずしも難しくはなかったと思われますが、厳しい結果となっています。
実地試験では、問題3で例年の「ネットワーク工程表」に変わって、「バーチャート工程表」から出題され、驚かれたかもしれませんが、内容的には比較的わかりやすいものであり、落ち着いて解けば対応できたのではないでしょうか。その他についても、例年に従った出題数、選択数であり、容易に予想できたものと考えますが、出題内容そのものより、傾向の異なる出題が揺さぶりにつながった受験者も少なくなかったのではないでしょうか。合格基準点の引き下げにも関わらず、近年でもかなり低い合格率にも表れています。
近年建築施工管理技士の試験では、1級・2級ともに新傾向の出題が見られます。しかし類型化した問題も未だ多く、基本事項の正確な理解と応用力によって十分に対応できることを考えて、事前に十分に準備を整え、試験に当たって冷静に対応することが有用です。

2級建築施工管理技士講座

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