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平成26年度二級建築士学科試験の総評

総評

平成26年度の試験は、出題数、難易度とも、概ね例年の傾向に沿うものでした。 出題はほぼ定型の傾向がみられますので、各分野とも基本事項についての知識をいかに整理し、適切な記述で得点に結びつけられたかが、合否を分けるポイントになったと思われます。

午前の部:学科試験

出題数、選択数は、例年に従ったものでした。
受験種別毎に、全体で65問出題されています。共通問題では全問回答が13問、選択問題では14問中9問の選択と8問中6問の選択で合わせて計15問の回答となっています。
共通問題では基礎知識を問う出題が多く、全問回答の問題は比較的解きやすかったでしょう。選択問題でも法規など一部細かな数値を問う設問がありましたが、選択の幅を生かせば得点を固めやすかったと思われます。 受験種別による出題でも基本問題が多くみられ、適切に選択を行えば合格につなげられたでしょう。総体的にみると受験種別で「仕上げ」の設問がやや難しかったかもしれません。

午後の部:実地試験

こちらも出題数、選択数は、例年に従ったものでした。
問題1の経験記述問題は、工事概要の記述と2つの設問で、近年の出題サイクルに沿って「工程」、「合理化」に関するものでした。設問は容易に予想でき、試験前に準備できるものですが、特に工事概要と関連させて答える問題では、「あなたの立場」や「業務内容」に合致する記述が重要です。特にサブコンや改修・解体等の専業者の方については注意を要します。解説書や過去問の出題の解答例も少ないため、応用力を養うこと、適切な指導をしてくれる対策講座を選ぶことなどで補うとよいでしょう。
他の問題も例年のパターンに沿ったものした。問題2は「用語の説明」と「施工上の留意点」に関する記述で14の用語から5つの選択です。問題3も例年と同じくネットワーク工程表に関する問題で、やや複雑ですが過去問を中心に練習してきた方は得点できたと思われます。問題4の施工法と問題5の法規の正誤訂正問題は、出題の幅が広くやや細かな知識や正確な語句の記憶を問われますので、確実に合格するためには、過去問の攻略を基本として、ほぼ定型化された出題である問題1の経験記述や問題3のネットワークの設問で、できるだけ得点できるよう準備されるのが有効と言えましょう。

2級建築施工管理技士講座

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