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2021年度二級建築士一次検定(11月期)試験の総評

出題数等と難易度

・設問数と選択数の比率は、前期一次検定と同様でした。

・「四肢二択」の出題 につきましては、 各問につき二つの選択肢が正しい場合のみが得点となることと、「躯体・仕上げ」からの出題であったことは、前期と同様でした。

・比較的正答肢を選びやすい分野と、そうでない分野とが混在し、分野ごとの難易度の差が広がっていましたが、平均すると全体的には「標準的」難易度でした。

難易度の高い設問

① なじみの薄い用語を含んだ選択肢が散見されました。
・№4:フラットスラブ構造
・№7:ST杭

仮に上記用語についての知識が無くても、他の選択肢の正誤判定が比較的容易であったので、各選択肢を慌てずに読めば正答できました。

② 正確な理解と暗記が伴わないと戸惑う設問がありました。
・№12:正確な知識が必要でした。
・№13と№26:用語の正確な理解が必要でした。

③ 法規については、条文中の細かい記述に関する設問がありました。
頻出の分野ではありますが、正確な条文の読み込みが必要でした。

今後の第一次検定に向けて

新試験制度変更後、計二回の一次検定が実施されましたが、受験準備をするにあたり、留意しなければならないことが明確になりました。

① 「躯体・仕上」の設問数が減少し、選択できる余地が狭まりました。これにより、得意とする工事分野で得点を稼ぐこと難しくなりました。なお、「四肢二択」問題につきましては、今後も「躯体・仕上」からの出題になると思われますので、全分野を万遍なく学習する必要があります。

② 上記①の傾向が強まると同時に、従前同様に「施工管理法」の分野についても幅広い知識が必要となっていますので、この分野の充分な準備が必要です。

③ 試験制度変更前よりも、出題範囲全体に対する幅広い準備が必要となり、計画的な学習が必要となってきております。どのような分野からから出題されても、正答肢にたどり着けるように、機械的な暗記にとどまらず、問題演習を通じて系統的に理解することを目指してください。

2級建築施工管理技士講座

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