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2020年度二級建築士学科・実地試験の総評

総評

昨年度に引き続いて令和2年度の出題形式は、学科試験では専門分野の区別なく共通の50問題中40問題を選択、実地試験では語句の正誤訂正問題が分野別の出題でした。

学科試験では新しい記述の肢もみられましたが基本事項を問うものも多く、実地試験の出題形式では昨年と変わらず、経験記述のテーマも予想に違わぬものであったことから、基本に忠実に準備された方には、十分に対応できたことと思われます。

午前の部:学科試験

全般的にみて、全問選択の問題でも比較的点が取りやすく、選択問題ではややひねった感のあるものや詳細を問うものがあるものの、問題の選択数を生かして対応できたものと思われます。

特に前半の問題は基本事項のものも多く、合格を確実にするためには押えておきたいところです。問題9、問題10など構造計算も比較的明解な設問ですので、苦手意識のある方も得点源にしていただきたい問題です。

後半はやや難しい問題も含まれますが、冷静に対応して基本知識で解ける問題を逃さないようにしましょう。 法規の問題は基本事項ではありますが、正確な知識が問われます。やはり安易な取り組みではなく、しっかりとした受験対策が基本です。

午後の部:実地試験

実地試験の出題形式や出題数は昨年と同じでした。 問題1の経験記述の設問は大方の想定内であり、周到に準備された方には解答は容易であったと思われます。建築技術者として題意に適切に応える視点と判断が示せることが重要です。

その他の問題もほぼ例年に準じた出題でしたので、過去問を中心に基本事項をバランスよく学習されていれば、合格ラインはキープできたことでしょう。

実地試験での経験記述対策は重要ですが、合格を確実にするためには他の設問でもできるだけ得点できることが得策です。そのためには学科試験と同様の基礎知識の正確な習得が有用であり、経験記述の解答をより充実させることにもつながります。

2級建築施工管理技士講座

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