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2020年度一級建築士学科試験の総評

【総評】

出題形式は去年に引き続き、82問の出題中60を解答する問題でした。 各問には専門性の高い内容や細かな事項を問う記述が含まれ、出題は全般的に徐々に高度化しているといえましょうが、解答すべき問題数を考慮すれば、正しく基本を理解し、過去の出題をていねいに学ばれた受験者には、必ずしも合格点の確保は困難ではなかったと思われます。

【午前の部】 2時間30分 50問出題中32問解答

<環境工学・構造・材料> 問題1~問題15
(*15問題中12問選択解答)
これまでの一級建築士試験問題レベルの出題が含まれる中、未だ基礎知識で解ける問題も少なくなく、基礎点の確保は必ずしも難しくはなかったでしょう。
<共通> 問題16~問題20
(*5問題中全問題必須解答)
過去出題の類題習得や基本知識で合格ラインは対応できたと思われます。
<躯体工事・仕上工事> 問題21~問題45
(*躯体工事 13問題中5問選択解答、仕上工事12問題中5問選択解答)
詳細の数値を含む設問ややや専門的な細かな内容の記述も多く見られますが、基本知識から解ける問題も多く、選択できる問題数を考慮すれば、難しくはなかったでしょう。
<施工計画> 問題46~問題50
(*5問全問解答)
専門的な部分もありますが、基本を正しく理解できていれば、対応できたことと思われます。

【午後の部】 2時間 32問出題中28問解答

<施工管理法> 問題51~問題70
(*20問題中全問題必須解答)
全般的には、基本的な設問も多いのですが、中には細かな内容や、基本的な知識から問題に対して、応用力を生かして解く設問もあります。正確な知識と正しい理解での対応が、得点の分かれ目となりましょう。
<法規> 問題71~問題82
(*12問題中8問選択解答)
今年も建築基準法の新しい出題がありましたが、全般的には、過去に出題されたものの類題が多く見られました。
新傾向や、細かな内容を問う出題が印象的ですが、未だ過去に出題された問題を解く基本知識で対応できるものが少なくありません。 過去問攻略の知識を生かして、やや細かな部分を正確に覚えるとともに、これまで以上に、基本知識を正しく理解し、応用して解く力を養うことが有用となりましょう。

1級建築施工管理技士講座

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