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37 各種工事

【No.1】各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. コンクリート壁下地面におけるせっこうボードのせっこう系直張り用接着剤による直張り工法において、厚さ12.5mmのせっこうボードの張付けに当たり、コンクリートの下地面からせっこうボードの仕上がり面までの寸法を25mmとした。
  2. 鉄骨造の柱脚部を基礎に緊結するために設置するアンカーボルトについては、特記がなかったので、二重ナット締めを行ってもボルトのねじが3山以上突出する高さで設置した。
  3. 内装工事において、天井に設ける点検口の取付けに当たり、軽量鉄骨天井下地の野縁及び野縁受を溶断し、その開口部の補強を行った。
  4. メーソンリー工事における補強コンクリートブロックの1日の積上げ高さの限度は、1.6m程度を標準とする。

【解説】

3.建築工事監理指針14.4.4より 点検口の取付けに当たって、軽量鉄骨天井下地の野縁及び野縁受を溶断せずに高速カッター等で切断し(高速カッター等による切断面には、亜鉛の犠牲防食作用が期待できるため錆止め塗料塗りは行わなくてよい)開口部の補強を行う。

正解 3

【No.2】各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 外壁乾式工法による張り石工事において、上下の石材間の目地幅を調整するためのスペーサーを撤去した後に、シーリング材を充填した。
  2. 鉄骨工事の建方における建入れ直し及び建入れ検査については、建方の進行とともに、小区画に区切って行った。
  3. 屋上緑化工事において、耐根層は、防水層に植物の根が直接触れないように、防水層の保護コンクリートの上部に設けた。
  4. アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事において、コンクリート打込み直前に行う二次スライム処理については、底ざらいバケットにより行った。

【解説】

4.JASS4.3.6.C(6)より 鉄筋かごを建て込む前に行う一次スライム処理は、底ざらいバケットにより底ざらいを実施するが、コンクリート打込み前に行う二次スライム処理は、トレシー管を用いたポンプリフト方式や、エアーリフト方式で行う。

正解 4

今回は様々な工種の設問からなる複合問題で、各工種の比較的基本知識を問うものとなっています。
No.1のせっこうボードのせっこう系直張りは、商標ではありますが「GL工法(ジプサム・ライニング工法)」としてコンクリートやALCへのせっこうボードの取付けに広く使われているものです。No.2の鉄骨工事の建て入れ直しでは、部分部分の精度を確保するために、小区画に区切って行い仮固定します。鉄骨工事の建て方の精度は、建物全体ばかりでなく、各部の精度も規定されています。

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