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第14回 土工事・山留工事② 2019年3月6日

【No.1】土工事及び山留め工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 軟弱な粘性土地盤の掘削工事において、ヒーピングの危険性が高いと判断されたので、その対策として、剛性の高い山留め壁を良質な地盤まで設置し、背面地盤の回り込みを抑えることとした。
  2. 親杭横矢板工法の親杭をプレボーリングにより設置したので、受働抵抗を十分に発揮させて水平方向の変形を抑制するために、杭の根入れ部分はセメントペントナイト液の注入を行い、根入れ部分より上の杭まわりの空隙は存置した。
  3. 切ばり支柱と乗入れ構台支柱をやむを得ず兼用するに当たり、切ばり支柱としての荷重とともに、乗入れ構台上の重機や構台自重等の合計荷重に対する支持力を確認した。
  4. ソイルセメント壁の芯材としての形鋼に新品を用いたので、芯材の許容応力度は、短期許容応力度の値を採用した。

【解説】

2.山留め設計施工指針第Ⅲ編2,4より 親杭をプレボーリングにより設置する場合、受動抵抗を十分に発揮させるため、杭の根入れ部分は、打込み又は圧入によるか、根固め液の注入などを行う。根切り時の山留め壁の変形及び周辺地盤の緩みを少なくするために、杭まわりの空隙も充填しておくことが必要である。

正解 2

【No.2】埋戻し及び盛土に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 機械による締固めを行う場合、盛土材料にばっ気又は散水を行って、含水量を調節することがある。
  2. 水締めは、水が重力で下部に浸透する際に上の微粒子が沈降し、土の粒子間のすき間を埋める現象を利用したものである。
  3. 盛上材科は、敷均し機械によって均等、かつ、一定の厚さに敷均してから締岡めを行わないと、将来盛土自体の不同沈下の原因となることがある。
  4. 動的な締固めは、ロードローラー、タイヤローラー等の重量のある締固め機械を用いて、人為的に過圧密な状態を造り、締め固めるものである。

【解説】

4.締固めは川砂及び通水性の良い山砂の順によって水締めを行い、動的な締固めはロードローラー、ダイヤローラーの重量のある締固めの機械で行い人為的にまき出しをして締固めをする。(建築工事監理指針)

正解 4

 No.1は前回に引き続き山留工事に関するやや専門的な事項についての問題です。非常に幅広い知識が問われますが、過去問に当たるとき、どのような事を意図して留意しなければならないかを枝問まで丁寧に理解することを心掛けるとよろしいでしょう。この分野は実務的に触れる機会が少なく、「食わず嫌い」になり勝ちかもしれませんが、興味を持って接することが受験対策の上でも有用です。
 No.2は埋め戻しに関する問題です。基本的な留意事項を問うているようですが、正解枝の「4」は、なかなか凝った内容です。問題文では、盛土に重量をかけて平らにするとともに締め固めるという内容ですが、この方法による場合、盛土の層の密度はもとの高さの違いによって異なることになります。均一に締め固めるためには「まき出し(捲き出し)」と呼ばれるブルドーザなどによって敷き拡げる作業を事前に行う必要があるわけです。説明を受ければ基礎知識だけで容易に理解できることですが、問題を正確に読みとる注意が必要です。

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