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平成25年度二級建築士学科試験の総評
平成25年度1級建築施工管理技術検定学科試験の合格率は47.0%で、平成24年の合格率が51.0%に比して下がっておりますが、平成21年より23年までの合格率34.9%~40.7%に比べるとやや合格率は上がっております。総じて従来の過去問をベースにした問題が出されておりますが、一部により深い理解力、より高度の応用力を求められる問題が出題される傾向になっていることも留意点の一つです。

建築技術(環境、力学、構造、材料、外構、設備)

環境工学では、断熱性の評価等、目新しい設問を含む問題も出題されましたが、基礎力をしっかり身に付けていれば大方解けるような問題でした。比較的多くの人が苦手と感じ、着実な準備を必要とする構造については平成24年から引き続いて従来より1題多い7問題が出されていること、また材料についてはJIS規格、JAS規格に係わるやや詳細に問う問題が出題されたことが留意点です。

建築施工

躯体・仕上工事の問題の出題比率は例年と同様で、それぞれの問題の内容は、過去に出題された問題と類似した問題が多く出題されているため、広範囲で確実な知識を身に付けておくことが必要となります。

施工管理

従来通り過去問に類似した問題が半数程度見られた一方で、半数程度比較的新しい傾向の問題が出題されましたが、着実な基礎力とポイントとなる事項を身に付けておけば対応出来るものであったと言えます。

法規

過去に出題された類似の問題が半数程度出題され、また新しい傾向の問題も半数程度出され、条文に係わるより詳細で確実な知識を必要とする問題もあり、総じて難度がやや高くなったと言えます。
以上、比較的高度な問題や、新しい傾向の問題も出題されておりますが、合格基準点として60%の得点が目標とされていることから、先ず全体の約半数を占める過去の問題に類似した基礎的、基本事項の知識、理解を問う問題に対応するため、広範囲で確実な基礎力を身に付け、その上で着実な応用力を身に付けることが合格への道と言えます。

1級建築施工管理技士講座

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